脂質異常症

脂質異常症

脂質異常症とは、血液の中の中性脂肪やコレステロールが多い病気です

LDL(悪玉)コレステロール・中性脂肪・HDL(善玉)コレステロールが基準値と異なる場合、脂質異常症と診断されます。原因としては、食事や飲酒、運動不足、喫煙の生活習慣病以外にも、遺伝的要因が大きい事がわかっています。食事も運動もしっかり管理していても、遺伝によりコレステロールが下がらない患者さんがいます(家族性高コレステロール血症)。脂質異常を放置すると、増えた脂質が血管の内側に少しずつ溜まり、血管が狭くなり、血液の流れが滞ってしまいます(動脈硬化)。

動脈硬化だけでは無症状ですが、病状が進行し心臓や脳の血管が詰まると、心筋梗塞や脳梗塞の発作を起こします。日本人の死因の第2位と3位を占めているのは、心臓病と脳卒中です。これらはどちらも、動脈硬化が原因となって起こる血管の病気です。動脈硬化を防ぐことはとても重要です。適度な運動・食事の改善・禁煙が治療の基本になります。過度な節制に固執せず、薬を取り入れながら無理なく日々の生活習慣を直していきましょう。健康診断などで異常を指摘された場合にはご相談ください。